令和5年度 京の老舗表彰 受賞

 2024年2月6日(令和6年)

令和5年度 『京の老舗』表彰を受賞

晴れて本日、京都府西脇知事より創業100 年以上の「京の老舗」として表彰していただきました。岡野太陽堂は創業108年(大正5年)紙製品製造販売会社です。ありがとうございます。


7年前、わたくし石川慎悟が2017年に岡野太陽堂の四代目(娘婿)として三代目岡野芳明から紙製品事業を引き継いでいく頃には『創業年を知る者はいませんでした‼️』

なんとしても知りたい!暗中模索の状態から私の『創業者 初代岡野芳造』を探す長い旅が始まりました。

①戸籍謄本を調べました。役所に何度も問い合わせて、少しずつ過去にさかのぼりました。明治時代以前の戸籍は廃棄されていて、ぎり明治生まれの初代の生年月日、結婚した日、家の移転など取得出来ました。家族の話もふまえて創業は、おおよそ『大正5年』と予想しました。

②蔵にある資料を全て調べました。ホコリまみれになりました笑。昭和30年~平成元年ぐらいの『写真』が1000枚以上ありましたが、創業がわかる物件はありませんでした。大福帳のような『帳簿』もありませんでした。

③下京税務署で初代の個人事業主の申請資料などを調べました。昭和35年に会社設立したときの資料しかありませんでした。

④京の老舗企業を調べました。100年以前に営業していたことを証明する『物件』とは、どういった物を提出しているのか?その中にヒントがありました。キーワードは『京都商工人名録』と『京都電話番号簿』です。

⑤京都府立京都学・歴彩館で書籍を調べました。大正5年を基準に昭和35年頃までの『京都商工人名録』と『京都電話番号簿』の中に個人名で岡野芳造がないかを手当たり次第、調べました。『大正15年 紙製品 岡野芳造』の記載がありました。

⑥国立国会図書館のデータベースを調べました。日本工業要鑑 昭和16年版(第27版)の中に『大正五年四月創業』の記載がありました。どんぴしゃで、きたーーー‼️‼️と興奮したのを今でも覚えています‼️調べ始めてから6年目の2023年7月、歓喜です‼️
→結論、データベース最高‼️

⑦古本屋で日本工業要鑑 昭和16年版(第27版)を探しました。取り寄せました。

私は初代や二代目岡野栄造に会ったことはないけれど、色んな写真、資料、思い出話を通じて先代の想いにふれ、会話が出来たと思っています。先代大好き‼️繋がりに感謝感謝。三代目の父も偉大です。

次の100年もバトンを繋いでいきます‼️
振り向かなくても良いようにゆっくりと渡すよ。真っ直ぐ力一杯走り出せるように。何度でもバトンを支えに立ち上がれるように

今後とも宜しくお願いいたします。
ありがとうございました。


記念盾のデザインは、100年以上にわたり幾多の社会経済情勢の変遷に対応しながら一年一年信用を積み上げてこられた老舗の業績を称賛し百の寿の文字をのれんに現したものです。